「えっと……淘汰さん?」
そしてあたしが何故か敬語。
完全に上下関係が入れ替わりました。
淘汰はハァと思いため息を吐き、顔を手で押さえた
しかし。赤い耳と頬はバッチリ見えてる
え、照れる要素がどこに。
「と、淘汰…どうしたの?」
「……別に」
「いや、でもほら顔赤いし」
「先輩だってさっき赤かった」
いや、あたしは赤くなかったよ。ついでに酔ってもない
更にダルそうにカーペットの上に座り込んでしまった淘汰
必然的にあたしもしゃがみこむ
「………俺、女の人の部屋に入ったの、初めて」
ポツリと言葉を落とす。
それは聞こえないか聞こえるかそんな程度で。だけどはっきりとあたしには聞こえた
あ~……
なるほど。
「照れちゃったの--------」
「違います」
見事にかぶせられてしまった。
けど、どうやら当たりらしい
「…ふふっ」
思わず笑ったら淘汰に潤んだ目で睨まれる
うっ……怖い
「何笑ってるんですか」
「あ、いや。なんでも完璧淘汰くんもそんな純情なところがあったんだな~って」
元からムッとしていた顔が、更に拗ねたようになる
「なんですか、それ。俺純情ですよ」
「ぷはっ!嘘ばっか!!」
純情とか淘汰に似合わないよ!
あたしが笑うたびにどんどんムクレていく淘汰が可愛くて
体操座りを決め込んだ淘汰の頭を思わず------撫でてしまった。
「…っせんぱ、」またしても固まる淘汰
ぷくく。可愛いなーもう
ニヤニヤしながら撫で続ける。
多分傍から見たら最高に気持ち悪い絵だったに違いない
自分でも思う
「………俺、純情です、よ。やっぱり」
不意に淘汰が口を開く
そして不思議そうにするあたしを見て
「先輩に触れられて、めっちゃドキドキしてる」


