干物女の恋愛事情











あ〜……なんか間違えたのか?




頭がぼぉとする


淘汰の言うとおり本当に酔ってるのだろうか…



いや、ありえない

烏龍茶にそんな副作用はないはずだ。あったら訴える



流石に眠くなってソファーに深く体を沈めようとすると、

髪を触る手が再び動き出す





「……淘汰くん、顔赤いよ?」




ムッとした顔と耳まで真っ赤に染まった顔は、

なかなかマッチしていて可愛らしい。写メ撮ったら売れそう




チラッとこちらを見る




「赤くない、です」

「赤いよ?酔ってんの?」

「それは先輩でしょ?」

「失礼ね!約束は守るから」




いい子でしょ?



だから……

そう、あからさまに溜息つくのやめてもらえます?





「先輩はかなり意地が悪いですね。その気もないくせに」



不意に淘汰が寂しそうな顔をする


だけど笑顔が張り付けられていてすぐによく分からなくなる