干物女の恋愛事情











「冷めてるわね〜未来。水嶋、この子ツンデレなの。今のはツンよ」



なっ……!


軽く目を見開いた



誰がツンデレよっ!!

誰が!!!




「ははっ!デレの部分も見てみたいっスねー」

「ダメよ。彼氏様の特権だもの」

「うっわ〜!!あの淘汰じゃなきゃ少しはチャンスがあったかもしんねぇのに!!」


頭を抱える水嶋くん。その姿は少し笑えた


きっと水嶋くんも酔ってきたんだ…





「はい、おまち」渡されたグラスを掴む


なんか、色がちょっと違う気もするけど……

いっか!



ゴクゴクと喉に流し込んだ


おいしーっっ!!!!





「水嶋、諦めなさい。」理央はうなだれる水嶋くんの肩をバンバンと叩き、

その瞳をあたしに向けた




「……未来にはデレが足りないと思う。デレデレが」


デ、デレ…?


首を傾げた


うんと理央が頷く



「未来いっっっつもツンツンばっかりでつまんない!!たまには、こう――――キスして?みたいなっ」



キャーと、

一人二役+自身の妄想を披露した理央に軽い目眩が…



キスなんてねだれるわけっ…!


第一好きじゃないし!!