干物女の恋愛事情







だけど更に理央のテンションが上がってきて


ダンッと空になったグラスが置かれる




「淘汰くんだって不安になるのよ〜!特に無自覚で男を虜にするヤツが相手だと」



もう何言ってるかわからないよ…


ついにおかしくなって架空の人物まで作り出しちゃったし

多分理想の自分だ……




あたしは烏龍茶を駆使し無視に勤めようとするが、

あろうことか「無自覚っスか?」って水嶋くんがノリやがって



「そうよ!」


理央が調子に乗ってしまった



はぁ……

帰りたい





「だいたい、差し入れにコーヒーを用意するのにわざわざ他の男の香りを入れる!?スパイスじゃないんだから!!むしろゲンナリスよ!!」



なによ…ゲンナリスって



どこかで聞いた話に少しビクッとしたけど、

理央さんのおかげで冷静にいれた



何故か理央は「無神経すぎっ!!」怒ってるけども…。




「確かにそれはショックスね〜飲みたくねぇ…」



人事だと思ってケラケラと笑う水嶋くんを恨めしく思う



そうか…

淘汰もちょっとは嫌だったのかもしれない



反省をする