この野郎…
無駄な英語力を無駄なくらい嫌味ったらしく披露して
眉を潜めれば、理央はクスリと笑い水島くんは含み笑いの声をあげた
「こんなの浮気にはいりませんって〜。淘汰器大きそうだし」
器…………。
「水嶋からしたら淘汰くんは寛容に見えるってこと?」
「そうっスねー!彼女が他の男と話してても余裕そうっていうか」
確かに
仮だとしても、あんまり興味を示してないかも…
淘汰は淡泊だしね
思わず頷こうとすると、「え〜?」と非難めいた声があげられる
勿論それは理央からで、納得できないって顔してる…
「私は淘汰くん結構独占欲強いと思うなー」
……なぜこっちを見る
チラチラ向けられる謎の視線から逃げるように烏龍茶を煽った
「えーそうっスか?顔がアレだから心配とかしなさそうなのに」
「ノーノー水嶋。アウト〜水嶋アウトっ!!万年ベンチ水嶋!」
「……なんかソレ、嫌っス」
うわっ…
若干引かれてますよ、理央さん
お酒入りすぎておかしくなってる
あたしを挟んで行われる会話。心の底から余所でやってほしい


