なぜか代わりにあたしが烏龍茶をすする羽目に
チビチビ飲んでいると
理央と反対側隣りに座る水嶋(ミズシマ)くんが笑顔で話しかけてきた
「芦屋さん烏龍茶ですか?飲みましょうよ!!」
淘汰とは違う元気系に思わず顔がほころぶ
淘汰はどっちかっていうとフェロモン系が強いからね
「いや、いいよあたしは。今日はこういう気分だもん」
あ、可愛く"だもん"とか使っちゃったけど…
もしかして引いてる!?
恐る恐る水嶋くんを見るが
「そうなんスか~残念」って笑顔のまま
あ…なんだ、引かれてはない?
「み、水嶋くんはたくさん呑むのね」
「え、あ~はいっ!俺酒豪なんスよ」
へ~…そうなんだ
「そういえば淘汰っ。あいつも強いッスよね?」
「え…」と答えに戸惑う
いいのか?あたしはここで「はい、そうなんです~」って言っちゃっていいのか!?
一応付き合ってるんだけれども、
なんか変な響きにならない!?こいつらめっちゃ仲いいぜ的な!
もうアーンとかやってる時点で仲良いってことを証明してることには気づかず
「えっと……よくわかりません」
と、私は曖昧に笑う
「あ、そうなんスか」
水嶋くんが驚いたような顔をした


