あ、でも…
この理央の目つき…
宝塚課長以上かも……
大人びた理央の顔は普段から鋭く切れ長の瞳が印象的だったが
それが更に目つきが悪くなり、
まるで獣みたい
…こ、怖いんですけど
「…あら、先輩。嫉妬ですかぁ」
嘲笑うようにフッと笑みを零す小咲ちゃん
「はぁ?」
その挑戦的な笑みに理央の苛々がマックスに達したのが分かって身震いをする
な、なんで怒ってるの……
小咲ちゃんも…。
だけどこの状況を作り出した原因を理解していないのは、
どうやらあたしだけらしく
「また始まったよ…」
「ほんと、仲悪いよね、小咲と先輩」
野次馬とかした女のこ達からは呆れたような声があがる
理央と小咲があまり合わないのは知ってたけど……
まさかそんな公認の仲だったとは……
あたしを挟んで火花を散らす二人に苦笑いしかできない


