小咲ちゃんが嫌いなのか…

ご飯タイムを邪魔されるのが嫌なのか……。



うーん…理央の考えていることは難しい




なんてない頭を働かせていると

ソプラノの小鳥のさえずりみたいな声が聞こえてくる



「せんぱーい?飛んでますよ?」



ハッとして周りを見れば小咲ちゃんのお人形さんみたいな顔がドアップ



「…わっ…小咲ちゃん」



あまりにも綺麗すぎる顔にまたしても飛びそうになってしまった



どうやらあたしは可愛いものに弱いらしい


まぁだから服とか、こういう仕事についたんだけどね。




「ふふっやっぱり先輩は可愛いです!!」



か、可愛いって……

小咲ちゃんが言うと落ち込むからやめて。



「そんなことないよ!小咲ちゃんのほうが断然!!」


「えーそんなことないですよ!!私好きだなぁ」



ニコっと微笑まれる


ズキュンと胸になにかが刺さった感覚がした



可愛い……




「ありがと------」


「早く行きなさいよ、私達食べてるの」



二ヘラっておっさんみたいな笑顔でお礼を言おうとしたあたしの遮って


不機嫌気味な理央が小咲ちゃんを睨む



その目はあたし達の変人上司、

宝塚 康文(タカラズカ ヤスフミ)を見るような目つきと似ている



ちなみにその人は理央が言うには天敵らしく、


今もっとも理央が嫌っている人物だ