だけど何度付き合ってないと言ったところで


またまたなぜか信じてもらえずにいまにいたるわけで。



おかしな話だけど、

その情報源の方はよっぽど本人のあたしよりも信憑性が高いらしい



というかあたしが言ったら全部照れてるって思われてる……






「あっ!!みーく先輩っ!!」



やつれながらご飯を食べていると元気なキャピキャピ声があたしの名前を呼んだ



またか…

ご飯と食べるときくらい勘弁してほしい


それ以外だったらあたしと淘汰が無関係だってことを熱弁してあげるのに…




「はぁい」とやる気のない声で振り向くと


そこには3つ下の畝川 小咲(セガワコサキ)がいた



男性社員一番人気という噂も頷けるほどのその可愛い笑顔は


苛々顔で振り向いたあたしなんかには到底もったいないくらい



あぁ…天使みたい




「おっはよーございます!なんかお疲れですか」



首を傾げるその仕草にキュン!!


なんでこう淘汰しかり小咲ちゃんしかり、

年下というのは可愛いんでしょう…



思わず二ヤァと口元を緩ませると


「キモイ」って理央に真顔で突っ込まれる




んまぁ!!ひどいってなによ!

仕方ないでしょ!?小咲ちゃんがかわいすぎるんだから!!!



だけどそんな小咲ちゃんを理央はあまり好きじゃないみたいで


彼女があたしに話しかける度、今みたいにつまらなそうな顔をする