翌日の昼、あたしは理央と共に会社内にある食堂にいた


お弁当をつくるより食べるのが専門なあたしと理央は昼といったらいつもここに来る



本当はよく"3人"で来るんだけど…


今日は2人




もうひとりは昨日のことがあってから


あたしが一方的に無視してる状態




さすがに昨日の夜は電話にメールを無視続け、

罪悪感と寂寥感からやっぱもうやめよっかなーって思ってたけど





今日会社に来て事情が変わった





「ねぇあれ久藤くんの彼女さん?仲良かった人だよね」


「うんそうそう。なんか付き合ってるらしいよ」


「でも全然そんな感じなかったよねー言われるまで気づかなかったよ」


「ホント、ホント!お母さんとやんちゃな子って感じだったもん」


「あー!!わかる!淘汰くんが苦労してるお母さん!!」






……誰がやんちゃな子ですか。




裏でヒソヒソと話すのは淘汰のことが気になってるって言ってた女子達。





"なぜか"


本当に"なぜか"



広まっていたあたしと淘汰が付き合ってるっていうこと。




通路や食堂を行き来する度になにやらコソコソと話される


話されるだけならまだいいんだけど、




『どうやったの!?あのアイドルくんを!!』


『あたしにも伝授してくださーい!!』




って…やってません。





本当にもう…いいかげんにしてください。