あーもうっ!!
理央に淘汰のこと相談したあたしがバカだった!!!
奈津子さんのことがあって、
なにもかも打ち明けた理央だったら助けになってくれるかもって思ったのに
また新しい袋を開けようとしている理央を冷たく見つめる
「…なによ」
「別に」
「ふぅーん。あと30分ね、意地悪ババアの登場は」
ニヤリと理央が笑った
その笑みに、言葉に嫌な予感がして時計を見る
するとその針は奈津子さんが出勤してくる30分前を指していた
い、嫌だぁぁぁあ!!!
フラフラと体から力が抜けていく
その時、今もっとも腹立たしい男の声がした
「あっ…先輩!」
振り返らなくてもわかる
この少し甘くて透明感をもつこの声は
……淘汰。


