「うーん…まぁいいんじゃない?」



目の前でバリボリとお菓子を食べてる、

ポニーテールの色気の欠片もないこの女は親友の早下理央(ハヤモト リオ)


おんなじ年に入社したのがきっかけで仲良くなった



仕事はできるくせにサボり癖があることからあたしと同じ平社員どまり


まぁ…あたしは一生懸命頑張ったって平なんだけどね




「よくないでしょうが!!」



あたしが机をバンっと叩くと

なんだ、なんだと周りに注目された



「あっ…」



慌てて座る



カァと顔を赤くするあたしに理央は平然と。


「ばか」



くぬぅぅぅぅ!!!!


大人びた顔立ちでこれでもかってくらい嫌味に笑い

アイシャドウの入った切れ長の瞳を細める理央




黙ってれば可愛いのにって…いつも思う





「り、理央!!ちゃんと相談に乗ってよ!!言ったでしょ?大変なのっ」



これだけお願いしてるのに、まだお菓子をボリボリと食べてる


チクってやろうか……



「うーうまっ。」


ニッコリと笑い、ゴミを丸めてゴミ箱に投げると

やっとこっちに向いてくれた



「だからさぁ守ってくれるって言ったんでしょ?じゃあいいじゃない」


だからそれが不安なんだって!!


「淘汰女の人に厳しく言えないじゃんっ!!」


「いやー言うでしょ」



ケロリと即答される



…い、一体なんの根拠があって言ってるのよ