奏恵は、行くところもなく学校の屋上へいった。


屋上の眺めは、最高だった。



大の字になって寝転がった奏恵は、
そのまま寝てしまった。

数分後、奏恵は目が覚めた。
目の前には、男の子がたっていた。
黒髪、目が大きく瞳も大きい。
奏恵のタイプの顔だった。

『お前だれ?名札みえないからわかんない。』

奏恵は、男の子の顔がタイプだったから顔が赤くなってしまった。

『希崎です…希崎奏恵です…』

『希崎か…希崎は、なんでここにいるんだ?』

『わかんない。』

『ここは、オレの居場所っ!』

『すいません。』

奏恵は、頭を下げてあやまった。

『フッ…アハハハっ(笑)』

なんで笑うんだろう?奏恵は、頭を下げただけなのに。

『なんで笑うんですか?』

『だってここ、オレの居場所なんかじゃないもん。アハハハ。』

なんでそんなので笑うの?わからない。


『希崎ってんだって?』

『うん。』

『希崎は、なんでここにきた?』

わかんない。

『自然と…。』

『へぇー。』

そのまま会話がなく30分が過ぎた。

『なぁ?ここいいところだろ?オレ、ここ好きなんだっ。希崎は、ここのどこが好き?』

『う〜ん…。』

奏恵は、考えた。ここで言わなかったらまた会話がとまる。
ひっしで考えた。
でも、思いつかない。

『わかんない。』

奏恵は、言葉をいった直後、口を手でかくした。まばたきもしない。

『そっかぁ…。』

男の顔は、どこかさびしさがあった。

『なんかごめんね…。』

奏恵は、一言いうと悪いことをした気がしたから走っていなくなろうとした。

『あっ…』

奏恵は、とまった。男が奏恵の腕を握った。

『さびしくなったら、またここにきな!きっと…』

話している途中にも関わらず、男の手をはらって走ってにげた。その時、学校終了のチャイムがなった。

奏恵は、靴箱に行き、そのまま家に向かう。

美空高校の生徒も下校してた。もちろん同じクラスの人もいた。

『希崎さーん』

その声は、後ろから聞こえた。
後ろには、女の子がいた。

『希崎さんったらどこいってたの?探したんだから。』

『あっ!すいません…』

『別にいいけどぉ…。急に教室でていっちゃうんだから、もうビックリだよぉ!』

奏恵は、すぐに女の子の名札をみた。女の子の名前は、田川彩香(たがわあやか)という名前だった。
しかし、誰とも会いたくなかった奏恵は、

『ごめん。今日は、バイトあるから急がなきゃ…。』
嘘をついてしまった。奏恵は、その場を立ち去った。