そして下校時刻になった。

『希崎さん?少し残ってくれないか?』

みんなとカラオケにいこうとしてた奏恵を黒羽がとめた。

『黒羽ぁ…。奏恵がかわいくてとめる気持ちもわかるけど、今日はウチらとカラオケいくのぉ!じゃあね。』

奏恵は、愛香のあとにつづいた。だが黒羽は、奏恵をとめた。

『このいろんなプリントをかいてほしいんだけどぉ。』

黒羽は、たくさんのプリントを奏恵の顔にちかづけた。奏恵は、愛香をみた。

『しょうがないなぁ…。今日だけだからねぇ。奏恵?ウチら先に駅前のカラオケボックスにいるからあとできてねっ!』

『うんっ!』

愛香達は、先にカラオケボックスにいった。奏恵は、自分の席に座り、プリントをかいた。住所、連絡先などをかいた。プリントは、全部で5枚あった。黒羽は、愛香の席に座って奏恵のほうをみた。

『俺がいて、ビックリした?』

『うん…。そりゃね…』

『だよな…。』

それから会話は、続かなかった。奏恵は、プリント5枚をかきおわると、黒羽に渡した。

『どぉもっ』

奏恵は、席をたった。

『なんで奏恵ちゃんは、ここにきたの?菊地は??』


『別れたよ…』

『マジかよ?!いつから?』

『いつだろぉ…?もう忘れちゃった…』

『忘れるぐらい前なのかよ…別れたんだったら早くそう言えよ』

『なんで?』

『わかんないの?』

黒羽は、奏恵に無理矢理キスをした。奏恵は、泣かなかった。泣きたいのは、やまやまあったがなぜか泣けなかった。

『奏恵ちゃん?俺と付き合いなよ?』