9月21日。今日から新しい高校生活がまたはじまる。奏恵は、鏡に自分の顔をうつした。そして、にっこりわらうと学校にいった。高明高校は、リフォームをして綺麗だった。美空高校よりうんと人数が多かった。奏恵の学年は、9クラスもあった。奏恵は、1年1組だった。数字が若いほど頭のいいクラスというシステムだった。
奏恵は、教室に入るとまわりをみわたした。縦7人横6人。そして奏恵。このクラスには、43人もの生徒がいた。個性的な子ばかりだった。居眠りしている子、勉強している子、携帯(ゲーム)をしている子…さまざまいた。
『美空高校から転校してきました。希崎奏恵です。よろしくお願いします。』
自己紹介をした。そして、担任の提案でクラスのみんなも自己紹介をすることになった。最初は、クラスの委員長の自己紹介だった。でもなぜか委員長は、居眠りしていた。先生は、委員長をおこして自己紹介をさせるようにいった。委員長は、背が高く黒ぶちメガネをかけていた。
『こんにちは。希崎さん。委員長の黒羽隆太です。よろしくねっ。』
まさかのまさかの委員長は、あの黒羽隆太だった。
『副委員長の福永朱莉(ふくながあかり)です。』
『出席番号1番の…』
『先生ー。1つ提案なんですけど、今の時間って学活じゃないっすかぁ?だから、委員長の俺が希崎に学校案内しまーす。いいですか?』
黒羽は、自己紹介をとめた。
『別にいいけど…。』
『じゃっいってきまぁす。希崎いこっ?』
『うん…』
黒羽は、奏恵を学校案内につれていった。


