次の日になった。時刻は、8時。待ち合わせ時刻より2時間も前だった。
奏恵は、タンスに向かって服を探した。今日は、自分がお気に入りの服でいこうと決めた。服は、空色のワンピースだった。
服を着替えおわると、奏恵は、洗面所に向かった。顔をいつも以上に洗った。くしで髪の毛を綺麗にといて、コテージをあたためた。コテージが暖まると、毛先につけて、カールを作った。次に化粧ポーチをあけて、化粧をした。化粧は、ナチュラルに仕上げた。カバンは、ワンピースにあったものをえらんだ。最後にくつを選びにいった。くつは、少し高さが高めの白くて、リボンがついているヒールにした。そうこうしているうちに待ち合わせ時刻の10分前になっていた。
奏恵は、なれていないくつで思い切り、走った。
曲がり角には、もう爽太がまっていた。
『やっときた。誘ったほうが遅れてどうするんだよ(笑)』
『ごめんごめん。今日、行きたいとことか、ある?』
『とくに…。』
『じゃあ私、いぃっぱい行きたいところあるから、はやくいこっ。』
奏恵は、菊地を引っ張った。まず、映画館にいった。
『この間いけなかったから…。しかも私、この映画みたかったんだよね(笑)』
『そうだったのかぁ…』
奏恵は、席をきめた。
『映画までだいぶ時間あるから…どっか行こっか!』
『おっおう。』
奏恵は、学校帰りによく通う駄菓子屋にいった。
『奏恵…こんなとこ、いつでも行けるじゃん?』
『だから、ここがいいのよっ。』
奏恵は、いつも買ってるお菓子を買った。菊地もだった。
『えーとっ次は…。笹木第三公園にいきたい!』
奏恵は、走った。菊地も走った。笹木第三公園についた。
『あーつっかれたぁ』
『ここも、いつでも来れるじゃん。』
『だからここがいいのっ』
『そぉかなぁ…』
2人は、ブランコに座って買ってきた駄菓子を食べた。2人とも食べおわると、奏恵は、
『次は、学校にいきたい!爽太ぁ…はやくいこっ。』
奏恵は、菊地の腕をつかんで走ろとした。でも菊地は、奏恵の手をふった。
『やっぱり、今日の奏恵、おかしいよ…。』
『えっ?どこが…?』
『なんかさぁ…』
『あのね…爽太…。』
こんな最悪な日が
こんな早くにくるとは
思いもしなかった。


