また、次の日になった。
奏恵は、あえて1人で登校した。なんだか嫌な予感がしていた。奏恵は、くつばこをあけた。中から大量のゴミがおちてきた。奏恵の嫌な予感は、見事に的中していた。くつをはきかえて、教室に向かった。向かっている最中、まわりから変な噂をされていた。

『あの子でしょ?彩香の好きな人とったっていう人…』

『どれどれ?』

『マジありえなーい。』

酷い事を言われている気がしなかった。教室に入ると自分の席は、なかった。女子の視線は、痛かった。

『おっ!希崎ちゃん!おっはよー』

『おっおはよー、小林(こばやし)くん』

『希崎さんは、今日は、彼氏とじゃないんだね』

『うん。そうなの…。本宮(もとみや)くん…。』

男子は、優しかった。まだ変な噂は、男子には、広まっていないみたいだった。
教室のどこを見渡しても、奏恵の机は、なかった。

『おはよー?希崎さん?』

話し掛けてきたのは、彩香だった。

『おっおはよう…。あの…私の机と椅子は?』

『えーっとぉ…、もう来ないとおもってぇー、トイレの前に置いてきちゃった…』

『そっかぁ…』

『あっ!誤解しないでね…。私は、悪気があったわけでやったんじゃないから…ふふっ…。』

奏恵は、仕方なくトイレの前から机をとってきた。自分の指定場所においた。そして、奏恵は、彩香の所へいった。

『彩香ちゃん…。昼休み…話したいことがあるの…。だから…屋上に…』

『気が向いたらねー。』

すぐに話しをそらされた。わかっていることだが、やはりさびしかった。

1時間目から4時間目が終了して、昼休みになった。奏恵は、屋上にむかおうとした。

『奏恵?どこにいくんだ?ごはん…』

『ごめん。爽太…。私、用があるから小林くんたちと先に食べといて!』

『わかった。』

奏恵は、屋上に向かった。