4時間目も終わり
昼休みになった。
カ奏がこっちをみてくる。
奏恵は、彩香に手をふった。彩香は、目をそらす。奏恵は、思い出した。この間おこったことを。やっぱり彩香は、おこっている。あの日記をみてない。ただ見ようとしただけ。奏恵は、立ち上がり彩香の席にいった。彩香は、教室から出ていった。走る。奏恵も走る。彩香は、屋上へ。奏恵も屋上へ。
『彩香…』
『ふっ…なに?なんでついてくるの?』
『ちゃんとあやまりたくて。』
奏恵は、頭をさげる。
彩香は、奏恵をみる。
『べつにいいよ…。どうせ許す気ないし…。』
『えっ…。なんで…なんで許してくれないの…?』
確かに自分が彩香の机の中をあさって日記帳をとりだしたのは、悪いと思う。でも、実際に中身は、みていない。
『まぁ、この中身をみてないのは、信じたあげる。』
『私がかってにみたのに怒ってるんだよね?』
『ちがう…。そんなのどうでもいいの…』
『じゃあ、なに?』
『なんで、怒ってるかわかんないのかぁ…かわいそっ。あのことに気付いたらまたあやまりにきてね。』
彩香は、笑う。そのまま屋上を出ていった。奏恵は、彩香をみることができず、空をみつめていた。
『かーなーえーちゃんっ。』
後ろを振り替えると黒羽がいた。
『あっ…こっちにこないで!』
『大丈夫。』
黒羽は、笑う。
『ならよかった。』
『でも、あのことを田口さんっていう人に謝ったら、近づいちゃうかもね…(笑)』
『ねぇ?あのことってなんなの??!』
奏恵は、気になる。
『ふふっ…。俺にもわかんない。でもだいたいわかるよ。田口さんっていう人が、なにをいいたいのか…。』
『ねぇ!!教えてよ!』
奏恵は、黒羽に近づく。
『おぉっとぉー。近づいちゃうダメだよ。ほら、彼氏さんがみてるから。』
屋上の入り口に菊地がいた。
『おい、お前!奏恵にさわんじゃねぇ。』
『菊地くん?俺は、触る気なんかねぇよ??奏恵ちゃんがあのことに気付くまで。じゃあな…。』
黒羽は、屋上の入り口にいき、階段をおりた。
『あのことってなんだ?奏恵?』
『私にもわかんない…。』
2人は、教室に戻り、ご飯を食べた。