2人は、笹木第3公園(ささきだいさんこうえん)にいき、ブランコに座った。
『なぁ…ホントに昨日何もなかったのか?』
『なんにもないよ。』
奏恵は、びっくりした。菊地は、昨日のことをしっているのか…
『そっか…。いきなりだけど…キスしたことある?』
『えっ?』
やっぱり菊地は、昨日のことをしっているのだろうか?
『奏恵は、あるよな…。奏恵は、かわいいから…。なぁ……キスしていい?』
『えっ?』
『やっぱ、イヤかぁ…。オレなんかと…。』
『イヤじゃないよ。むしろ爽太とがいい。』
『ホントか…?』
『うん。』
菊地は、奏恵の前にいき、顔を近付けた。奏恵は、目を閉じた。唇がかさなる。
信じてるよ…
これがホントのファーストキスだって…。
バリっバリっ。
枯れ葉を踏む音が聞こえる。
奏恵は、目を開けた。
そこには、10人ほどのヤンキー連中がいた。
『あーれれ?奏恵ちゃんじゃん。』
奏恵は、目を大きく開けた。菊地は、後ろを向く。
『黒羽君…』
ヤンキー連中から黒羽がでてきた。
『今日も会うなんて偶然だね!これって運命じゃない?嬉しいよ…。』
『知らない…。』
『何いってるの?昨日、あったじゃん。』
『誰だ?おまえら…!』
菊地が言葉をはっした。
『フッ…。初めて会う人にそんな態度とるんだぁ…。失礼だね(笑)奏恵ちゃん?こっちにくるんだ。』
そういうと黒羽は、奏恵を自分のほうに引っ張り、顔を近付けた。
『やめて…。』
奏恵は、ひっしに抵抗した。
『今さら何いってるの?昨日したじゃん。』
黒羽は、もっと奏恵に顔を近付けて、キスをした。
黒羽は、キスをしながら菊地をみた。
『奏恵ーーーーー!!』
菊地は、叫び、走って奏恵のほうにいった。
だが菊地は、他のヤンキーに壁をつくられていて奏恵のほうにいけなかった。
奏恵と黒羽は、キスをやめた…。
『爽太ーーーーー!!』
奏恵は、叫んだ。
『爽太…?』
黒羽は、小声でいった。
『フッ…。キミが菊地爽太君かぁ…。やっと見つけたよ。』
『なんでオレの名前を知ってる?』
菊地は、黒羽にきいた。
『そんなの小さい時から知ってるよ…。』
『えっ…?』
『キミは、なにも知らなくていいんだよ…。さぁ、奏恵ちゃん?俺の家で昨日の続きしよっ?』
黒羽は、また菊地をみる。菊地は、黒羽をみる。
『昨日の続き?なんだそれ?』
菊地は、またも聞いた。
『爽…太…私を信じてね…』
奏恵は、つれさられた。
『奏恵ーーーーー。』
菊地は、奏恵がみえなくなっても叫び続けた。