美少女ヤンキーVSイケメンヤンキー

私は生徒会長の九条の方に
視線を向けた。

九条は鋭い目をぎらつかせ
こちらを見ながら
話しはじめた。


「で・・・?話って何?」


「最近うちの生徒があなたたち宝華学園の生徒に暴力を振るわれているんです。」


「だから?」


「なぜこんなことをしているのか理由を教えていただけないでしょうか。」



私が質問をしたら
九条は喋らなくなった。


生徒会室に沈黙が続く。



「くっくくく。あっはははは。」


5分ぐらいたったころだろうか
急に九条が笑い出した。


「何が可笑しいんです?」


「不可八といったな。お前親いねぇだろ。」


「お前・・・!!何聞いてんだよ!!」


九条の質問に七威斗先輩が
キレて殴りかかろうとした。


ガシッ!


「七威斗先輩。大丈夫ですから暴れないでください。皆さんに迷惑ですよ。」


私は七威斗先輩の肩をつかみ
少し微笑んで言った。

七威斗先輩は
納得できないような
感じだったが
すぐに私の後ろに
戻ってくれた。


私は九条の方に向き直り
さっきの質問に答えた。


「・・・親はいませんが。それがどうかしましたか?」



「不可八家は親が死んだのを世間には原因不明の病気で亡くなったと言ってるだろう。だが、亡くなった本当の理由は・・・殺された。だろう?」