美少女ヤンキーVSイケメンヤンキー

俺はすぐに声をかけた。


「おい。そこにいる奴。降りてこいよ。」


がさささっ。


トンッ!!


そいつは木から消えたかと思うと
俺のすぐ目の前にジャンプしてきた。


「なっ!!お前いったいどうやって!?」


「あなた。七威斗先輩でしょ?」


「はっ?なんで俺の名前を知ってる?」


「別にそんなことどうでもいいじゃん。そんで、あなたは誉先輩ね。」


「あたってるけど・・・君・・・誰??」


「聖衣学園1年A組不可八羅衣愛。よろしくっ!せーんぱい。」


「お前、木の上で何してた?」


「んー?喧嘩を見物してた。」


「見物?怖いとか思わないわけ?」


「別に?だって私の方が強いもん。」


「なに冗談言ってるんだよ・・・バカにしてんの?俺怒ったら女でも年下でも容赦なく潰すよ?」



「ふーん。なら・・・試してみる??」



そこから羅衣愛との喧嘩が始まった。

誉も一緒に戦ったのに俺たちは
3分ぐらいで完全にぶっ潰された。


羅衣愛に殴りかかろうとしても
バク宙して俺の上を飛び越え
後ろから溝に蹴りを入れられた。


動きの速さも空中を舞う高さも
人間離れした技も
俺たちには止められなかった。