しばらくして、裏庭に辿り着いた。





長島は...、あ、あれだ。





そこには、体育座りをして、膝に顔を埋めている長島がいた。






その体は、微かに震えている。







泣いてる...、のか?






「...長島?」





俺が、静かにそう言うと、小さな体がビクッと反応した。






そして、顔をゆっくり上げる長島。






「え...、かわ、の...くん......?」






目の下が真っ赤な長島。





西沢に何か言われて泣いてたのか......?







「何が...、あったんだよ」





俺は、長島の横に座り、そう聞いた。