『やっぱり!美園から話は聞いてるわ!あ、今そっち行くから!』
そう聞こえた後、すぐにドアが開いた。
早......。
「こんにちは!私、美園の母親です!」
中から出てきたのは、緩くパーマがかかった栗色の髪に、パッチリとした二重の瞳。
あ...、美園に似てる。
「きゃー、美園に聞いてた通りすっごいイケメン!」
......性格もそっくりだ。
テンション高いところとか。
さすが親子。
「さぁ、上がって!美園なら、2階の部屋にいるから」
美園母に手招きされて、家の中に入る。
「うふふっ、ごゆっくり~」
少しニヤニヤしながら俺に手を振る美園母。
...絶対変なこと考えてるな。
俺は1回頭を下げると、階段を上がっていった。