「いつもキスしてるんだから、間接キスとか気にしなくていいじゃん」
「ぬあっ......、そんな恥ずかしい事言わないでくださいよっ!」
「なんなら、今やっとく?」
「や、そのっ......、えっと.........」
そう言って、黙ってしまった美園。
これは...、してほしいんだろうか。
俺にはそう見えるけど。
...だったら、いいよな。
1人で勝手に納得した俺は、美園に触れるだけのキスをした。
「今は姉貴が来そうだから、これだけで我慢しろよ?」
『後でもっとやってやるから』と美園の耳元で呟くと、美園の顔がボッと真っ赤に染まった。
そして、真っ赤な顔を隠すようにして俯いている。
あー...、ずっとこいついじめてても飽きねぇかも。
うん、やっぱり俺Sだな。
...たぶん、こいつの前でだけ。
「2人ともっ!はい、ジュース!」
そんな姉貴の声と共に、テーブルにコップが2つ置かれた。
これ以上、姉貴の料理食べたくねぇし...、逃げ出すか。