『うわお、なんでこんな所までヒトがいるのサ?』 頭の中でヤナセの声がする。 因みにこんな所というのは裏路地みたいな場所で、少し薄暗い道である。 何故こんなとこにいるのかって? 『迷子なのサ』 「うるせーよ」 ヤナセに馬鹿にされるのは正直イヤだ。 『本当のことなのサ』 「………………」 フッと馬鹿にしたようにする。