相手の男2人は若干怯えてる。
もう大丈夫だと、思う…。



「なななんだよ!お前ら!」

「横取りすんなよ!」

「横取りって何だよ?元々俺らのだけど?なぁ蒼空。」

「そうだね~僕らのに手ぇ出そうなんて…殺すよ?」

「だよな?お前らに選ばせてやるよ。撲殺、絞殺、刺殺どれが望みだ?」

「一家路頭に迷うってのもいいんじゃないかしら?」

「いっそ解体でもしちゃおっか♪僕、一回してみたかったんだ~」



ちょっと待って!!
なんかすごい話になってない!?



殺す前提っていくらなんでも…ねぇ?
うん、やっぱりおかしいよ!!



「みんな何考えてるの!?冗談だよね…?」

「まぁ殺すのは冗談だな。でも、一発殴らせろ。楓花に触りやがって!」

「「は、はい…っ」」

「あと、オレンジ1本とラムネ3本買ってきてね~」

「「はいっ」」

「これはあげるわ。ぬるくなちゃったしね♪」

「「/////」」

―――ドカッ

「赤くなってんじゃねーよ!」

「「す、すいませんっした!!」」



まぁ一応、一件落着…?
あとから聞いたんだけど、あれはナンパだったらしい。



こんなあたしでもナンパされるんだな…とか思いつつ、
残り数日は別荘から出してもらえませんでした…。



もちろん楓花もね。
でも、別荘の中にはいろいろあったから退屈はしなかったよ。



いい思い出になったし!
帰ったら1週間後にオーディションがあるから、頑張らないとね!