「お前、どういうつもりだ!!そんなことすんなら自分の気持ち正直に言えよ!!」
「ちょっと、麻優!私は大丈夫だから・・・帰ろう?」
「恋歌・・・・あぁ、帰ろう」
そうして2人は教室から出て行った。
「伊久斗くん?」
「梓沙・・・お前もいたのか。見てた?」
「うん、私、麻優くんと同じ委員会でついでだから2人で来たの」
「そうなんだ」
ーギュッ
梓沙が俺に抱きついてきた。
「梓沙、俺の気持ちわかったろ。俺、やっぱり無理だわ・・・・・。恋歌のことが好きだ」
俺は、それだけ言って梓沙を振り払って教室を出た。
俺は下駄箱まで走った。
ーバンッ
「クッソ!!あぁぁぁあーーーー!!」
俺ってなんてバカなんだ!!
俺はその場に泣き崩れた。
なんでもっと早くに恋歌のことを好きだって気がつかなかったんだ・・・。
「伊久斗、誰もいないからって大声出しちゃだめだよ」
えっ・・・。
俺が顔をあげるとそこには俺の愛しの人が立っていた。
「なん・・で・・・恋歌が・・ここに?」
「伊久斗が泣くなんてらしくないよ。ホラ、ちゃんと立って」
ーギュッ
俺は恋歌に抱きついた。
「伊久斗?」
「今は・・このままで・・・いさせ、て」
「うん、いいよ」
そう言うと、恋歌は俺の背中に手をまわした。
俺は、泣いてるとは思われないように声を押し殺して泣いた。
男が泣くなんてカッコ悪いのに・・・。
