放課後になってみんなが帰り始めて教室にはあたしと優君の2人だけになるのは、速かった。



「あのね…。」



真剣聞こうとしてくれてる、優君の目とあたしの目が合ってそらしそうになる。


「あたし小学生の時からずっと優君が好き。中学校で再会できて嬉しかった。隣の席になったあの日から告るって決めてたんだ…。美香とつきあって。」


怖くて目をつぶってしまったあたし。



シーンと静かな教室でガタッっという大きな音がしてびっくりして目を開ける。


目の前は優君によってさえぎられた。


「先に言われちゃったな…。俺も美香が好きだよ、俺と付き合って下さい。」


耳元で優君のかすれた声が聞こえる。


「…。」


嬉しすぎて言葉がでない、だからあたしは強くギュッと抱きしめ返した。


ほんとに幸せなことなんだね。


好きな人と気持ちが通じ合うって。