[優哉side]
マジかぁ…。
タイミング悪すぎる、ったく誰だよ。
その時だった。
「笹山君、あのね。あたし優君が好きなんだ。誰にも負けないくらい、あたしの頭の中は優君でいっぱいなの。あたしのこと好きになってくれてありがとう…。笹山君は面白いしかっこいいし美香の自慢の友達だよぉ。」
聞こえてきた声に、俺は目を見開いた。
美香?それ以前に、今なんて?
美香が俺を?
ガタッ
二人の視線がつきさささる。
多分今、俺…顔赤いだろな。絶対、はい。
何も考えず俺は廊下を走る。
少し時間がほしい。
俺ってシャイってやつだわ。
