知っている人たちばかりで安心する。


「おはよ~!同じクラスとかめっちゃ嬉しい。」


と言って、藍が飛びついて来た。


「あたしもだよ!今年もよろしくね。」


 藍はふわふわしてて女らしいからモテる。毎回、クラスの半分の男子は藍に惚れる。このクラスでもすでにあいつらは顔に好きです、って書いてあるし。


 夕莉は、さばさばしてて面倒見がいいから女子に頼られてる。けっこうクラス委員とか、去年もやってたしね。


そんな2人はあたしの自慢の幼馴染なんだ!ちっちゃいときから遊んでて、親同士も仲いいからいっつも3人でいたの。


そんな事を思い出してると隣の人が話しかけてきた。


「美香だよな?俺誰だか、わかる?」


「………。!!!」


あたしは目を見開いて


「もしかして優君?えっ、隣だったの?気づかなかった!!」


って大きい声で言っちゃったから、周りの視線が…


「お前声でけぇよ。」


2人でクスクス笑いあった。