[優哉side]
帰りの電車の中、美香は疲れたのか目がとろーんとしてきてる。
眠いんだな。
「美香、疲れただろ?寝てていいよ。ついたら起こす。」
「ん。ありがとぉ。」
眠りかけてたのかすぐにとなりのお姫様は眠りについた。
電車がゆれ、右肩が少しだけ重くなる。
美香の寝顔が可愛くて、起こさないように支えながら美香の唇にそっと自分の唇を重ねそうになった。
そして気がつく、俺美香が好きだ。
今までも、美香だけに特別優しくしたいって思ってたけど多分あの時から…。
美香の隣の席になって嬉しかったあの時から…たくさん話したあの日から俺、多分美香のこと好きだった。
俺は、文化祭が終わったら美香にこの思いを伝えたい。
迷惑だったらごめん。でも気づいてしまったんだ。
