隣の席のきみとあたし



今日は、土曜日。


夕莉と藍と服を買いに来ている。


あたしはこの間から考えてた。


遊びに行くって、これってもしかしてデートに入るのかな?


優君と、そういう関係になれたらいいなって。


あたしの心を読んだのか偶然なのか、藍が


「あの、ワンピースのデート服ってどれ人気ですか?」


って店員さんに聞いて、めっちゃびっくりした。積極的だぁ。


店員さんは、


「こちらのシフォンワンピが人気ですよ。」


と教えてくれた。


「良かったらご試着してみますか?」


と聞かれ、


「美香、着てみなよ!」


と後押しされる。


着替えてみると思ったよりたけが短くてこれ、見えないのかなって不安になった。


「お客様!とってもお似合いです。…あ、大丈夫ですよ。そのくらいのミニの方が相手の方も嬉しいですよ。」


何ていわれ、あたしは赤面する。


「ありがとうございました~。」


後ろから店員さんの声が聞こえる。


「自信もって。美香は可愛いんだから!」


2人に


「ありがとう。お世辞でもうれしい。」


って言うと、藍と夕莉はお互いに顔を見合わせていた。