時間が大分流れて、スイカがおいしい季節に。


「明日から、夏休みだ。あまりだらけるんじゃないぞ?」


そう笑う、先生も何だか楽しみそうだ。どこか行くのかな?


みんなが夏休みの予定を立ててにぎやかなホームルーム。


あたしの周りは特にうるさかった。


「久城クンって、彼女いるの?フリーなら私と、遊びに行こうよ!」


「私も一緒に行きたいなぁ!」


なんて、女子の皆さんがチャイムが鳴るまでずっと優君を取り囲んでた。


次の授業に入って


「モテモテだね!」


と言うと、


「俺は一人からモテれば、それでいいかな?」


って返されちゃった。…ん?


優君って好きな人いたのかな?そりゃあ好きな人くらいいるよね。


あたしは思ってたより傷ついてた。


でも、次の一言がすぐあたしを明るくしてくれた。