その時は、面倒だったしまぁいっか?って甘く見ちゃったけど。
今考えるとあの時に言うべきだったんだろうな。
実際あたしと小田桐さんはまったく接点がない。
小田桐さんはオシャレで男子と仲が良かった。
だからか、あまり女子とは上手く言ってないみたいだった。
そのあとも、靴がなくなったりあたしの分だけプリントがなかったり。
何度もされてあたしはけっこう悩んでていた。
毎日されると、傷つきたくなくても泣きそうなほどつらいところまで来ていた。
そういうの1番嫌いなあたしはある日、小田桐さんにつめよった。
「あのさ、今日の昼ひま?一緒にご飯食べようよ!」
気持ちを押し殺して、あたしは相手を警戒させないように誘った。
(この時、藍と夕莉は何か感ずいていたのかな?)
「急にどうしたのぉ?…ん~。久城君も一緒ならかわまないけどぉ?」
なんでここで、優君の名前が出てくるのか?ぜんっぜん分からなかった。
