「美香、明日委員会だって。さっき放送流れてた。」
優君はやっぱりしっかりしてる。
放課後に2人だけで話すことは意外と続いてる。
多分それはあたし達が部活引退して、暇を持て余しているから。
優君はバスケ部だったって聞いてるけど、一度も見たことないんだ。
噂によると、優君目当てで女子が何人もマネ候補が絶えなかったとか…。
かっこいいからモてっちゃって当たり前だよね。
なんか考えてたら、喉の奥がぎゅーってしてきて苦しくなってきた。
「つらそうだけど、大丈夫?具合悪い??」
かっこいいのに、優しいとか反則だよ…。しかもみんなに優しいし。
あたし、わがままなのかな?
「ううん。大丈夫だよ。ありがとう!!」
そう微笑むとなぜかそっぽ向いてしまった。
「やっば…。」
とか言ってるけどあたしは全然気づかなかった。
