「――――――いたぞ、こっちだ!」
「――――――――っ!?」

突然聞こえた男の声。
にやりと下卑た笑みを浮かべて、彼女を捕らえようとする男に恐怖を感じた。


―――逃げなきゃ…


そう思うものの、体の力が抜けて動けない。
彼女の体は限界を越えていた。

「―――――あぁっ……!」
恐怖で震える体。
近づいてくる男達。
動け、動けと願っても叶わない。
彼女は、叶わないとわかっても願わずにはいられなかった。


「―――――――誰か……」

――――――――たすけて――――――――