それは、彼女が16歳の誕生日を迎えた日。
幸か不幸か、彼女は自らの誕生日に魔法使いとして覚醒した。
しかし、彼女の属性は"異例"だった。

―――――――――光――――――――――

魔法という力が生まれて、千年。
その、記念すべき年に彼女は今まで存在しなかった光の魔法使いとして覚醒したのだ。

彼女の家には、国家機関が毎日のように訪れた。
彼女の力に目を付けたのは、世界最大の領土を誇る機械都市"ガストラ"

何の権力も持たない、ごく普通の家が、ガストラから彼女を守ることなどできないのは、明らかだった。