「ホント好きだよな、牛乳。」
「おうよ。
バスケ部たるもの、デカくならなきゃダメだからなっ!見てろ~!俺は誰よりもでかくなるっ!!」
――で、でかくなる!!?
その言葉を聞いて、思い出したのは
昨日のあの巨大キノコのおかしな広告。
うにょーーーん
うにょーーーんと、次第に横へ横へと大きくなる、あの生々しい毒キノコ。
――え…。
ってことは牛田君も……
思わず彼の股間を掠め見て
よからぬ想像をしてしまう私。
そんな私の視線に気づいたのか、牛田君はちらりと私の方を見たけれど…
――ま、まずいっ!!
おかしな妄想に取りつかれ、彼をよこしまな気持ちで見ている私はいたたまれずに、ガバァッとすごい勢いで反対方向を向いてしまった。
そして…
また再開された牛田君御一行様のお話を聞きながら、自分が本当に恥ずかしくなった。
――あぁ……。
こんな私、誰も知らないんだろうなぁ……。



