※パラレルです。漫画リボーンを読んで書きたくなったお話です。




彼と喧嘩した日から降り続いている雨。
もう一週間も続いている。
お互いに連絡はしない。

あたしの彼は有名マフィア。愛人なんてたくさんいる。
そんな彼に
「愛人ではなく恋人になってほしい」
と言われ付き合うようになった。

断る理由が無かったし、断るすべも無かった。
だってあのキレイな瞳に見つめられると、断るようにも断れない。



はぁぁ……とため息をつく。
「一方的に怒ったから、あたしのコト嫌いになっちゃったのかなぁ」

原因はあたし。彼が愛人と歩いているところを見て、これまでため込んでいた感情が爆発してしまった。

喧嘩して気づいたコト。
最初は好きではなかった。でも彼がいないと寂しくて心細いんだ……
あたしは自分で思っている以上に、彼が好きなんだ。



外はあたしの心の中のよいに、雨がやむ気配がない。


彼にあいたいたいよぉ。目からは涙があふれてくる。
「ふぇっ……ぐすっ……」素直になれない自分が嫌い。
ただ一言言えばいいのに……。


するとドアの郵便物を入れるところにガコッと何かが投げ込まれた。
中を確認すると何か入ってる。
可愛らしいラッピングがされた小さな箱。それと手紙。


手紙を見ると愛しい人の文字が……。

『不安にさせてゴメン…。俺にはお前が必要なんだ。お前がいれば、他は何もいらない。
これ受けとって?
俺の気持ちだから……
もしこんな俺でよかったら、許して?
許してくれるのなら、連絡ちょうだい。』


また涙が溢れてくる。
気づけば雨がやんでいた。
彼が入れてくれたのなら、まだ近くにいるはず。
あたしは彼を追いかけ走った。

大好きな彼のもとへ



晴れた日には、大切な人に会いに行こう。

例え喧嘩しても。お日様が背中を押してくれるから……

そして大切な人の名前を呼んでみよう。

きっとあなたを笑顔で抱きしめてくれるから。