さっきのがあたしの父親。
世間一般でいうなら血はつながってるから父親なんだろうけど、あたしはあんな人が父親なんて思ったことないけど。
あの人が寝室に入ったのを見計らって一階に降りる。
「あっ…起きてたんだ」
薄暗いリビングには母親がいた。
あたしの存在に気づいているのかいないのか、独り言をブツブツとつぶやいていた。
「母さん…?」
母さんはあたしの存在をしっかり確認し、はっきりと言った。
「…あんたのせいよ」
「は?」
「…あんたの、あんたのせいよ!
全部あんたのせい!
あんたがいなければ…」
最後の一言を言えずにいる母さんがじれったい。
母さんが言おうとしてることは分かってる。
「あたしがいなければ、
よかったんでしょ?」
違う
そう言ってほしかったけど、あたしの期待はすぐにくずされた。

