「純~」

「ん?」


無表情からぱっと顔を変える





「やっぱり3年1組の人気NO1女子は純だね」


そんなに意外でもない





卒業文集の
人気NO1の所に書かれている
あたしの名前をなぞる






「ほんとに!?」
一応
まじ?
って反応しておく





「うん!すごいねー」




「あはは。ありがと」

否定はしない



こういうのって
ノリがいい
とか
頭がいいとか

そういうので
決まってるんだよね








「ねね?純?」

「ん?」



「あのさ文集にコメント書いて」

「もちのろん!」



男女問わず
文集のコメントは皆の分を書いた気がする
皆に書いてもらった






あたしは
男女問わず結構仲が良い



「ねー純?」
後ろの男子からつつかれる



先生は涙を流しながら最後の話をしている



「あのさ
あとでちょっと校舎裏に来てくれない?」






「いいよ」