「あはは、恭夜君相変わらずだね。」
笑いながら言う愛梨。
「ほんと、どうにかしてほしいよアレ…」
思わず溜め息が出る。
「いいじゃない、妹思いの優しいお兄ちゃんで」
「どこが?ただのシスコンだよ、何ならあげるよアイツ。」
「いや遠慮しとく」
即答ですか……
そう、私の双子の兄恭夜は
かなりのシスコンなんです。
私にとってかなり迷惑な奴なんです。
キーンコーンカーンコーン
「え、もう昼休み終わり!?」
「うん、私はもうご飯食べたよ?」
「いつの間に!?」
「恭夜君と話してる時。」
「えぇ!?そんなぁ~…」
結局、私は
バカ恭夜のおかげで
ご飯を食べ損ねてしまった。

