私と双子の兄


「そんな事言っちゃダメだよ!!」

ネガティブに考えてたら

柚李さんがいきなり大声を出した。

「ゆ、柚李さん……?」

そして柚李さんは
私の肩を掴んで

「諦めちゃダメだ!!」

と可愛い顔で
熱血教師が言いそうな事を言った。

「拓真君他の人に取られちゃってもいいの!?」

東条君が他の女の子と……

考えると
胸がチクチクした。

「よくない……です。」

「でしょ?だから頑張ろ?」

「はい、ありがとうございます!」

柚李さんがいてくれて良かった……。

これでまた頑張れる気がする。

「じゃあ恭夜君達待ってるからロビーに行こっか!」

「はい!」

私達は部屋を出た。