私と双子の兄



「うわぁ、綺麗!」

海に着いて
思わずはしゃいでしまう。

「杏華ちゃん!先に荷物部屋に置きに行こうよ!」

「はいっ!」


流石に部屋は柚李さんと同じ部屋だった。

良かった……。

「ねぇ杏華ちゃんって……」

部屋でもくもくと荷物の片付けをしていたら
柚李さんが手を止めて私を見ていた。

「何ですか?」

「拓真君の事好きなの?」

え……

「えぇ!?な、な、なぜ!?」

「だって杏華ちゃん分かりやすいんだもん~」

可愛いー

と言って頭を撫でる。

私ってそんなに分かりやすいのか…。