私と双子の兄



「…………。」

「…………。」

ただいま電車に乗っているのですが

私の隣はてっきり柚李さんだと思ったのですが

何故か東条君なんです。


いや!!!嫌じゃないけど!!!

気まずいんです………。

しかも恭夜と柚李さんも
さっきから一言も喋ってないし!!

何で!?

「春川さん?」

「は、はい!」

びっくりして背筋がピンとなった。

「大丈夫?」

「あ、うん!大丈夫だよ!」

あんまり大丈夫じゃないけど……。

「服似合ってるね、可愛いよ。」

「か、かわ……!!そそそんなこと!!東条君もカッコいいよ!」

「え……?」

え?
今私、普通にカッコいいって言ったよね…?

な、何か恥ずかしいっ//

「ご、ごめんっ//」

「いや、ありがとう、嬉しいよ。」

そう言って微笑む東条君に
しばらく見とれてしまった。