私と双子の兄



「はっ…………」

さっきのは

夢………?

なんか、リアル過ぎて怖かったな………

「それより、今何時………ってもう9時半だっ!!」

ヤバいっ、寝坊したぁぁ!!

10時に皆と待ち合わせなのにー!

早く準備しないとっ!!


慌てて愛梨が選んでくれた服を着る。

水色のワンピース

なんか、ワンピースとな久しぶりだなぁ

変じゃないかな?

鏡の前で何度も確認する

「お、似合ってんじゃん。」

「は?」

「あ…」

声がする方を向くと

恭夜が見ていた。

「勝手に入ってくんなぁぁ!!」

恭夜に思いっきり枕を投げる。

見事顔面に直撃

「いってぇ……、わ、悪かったって!!」

「だったら早く出ていけ!!」

そういって
無理矢理部屋から追い出した。

ドア越しから

早くしろよー

と言う声がした。

「うるさいっ!」

あーあ……
朝からこんなのだと
これから一週間
先が思いやられるな……

もうすっかり夢の事なんか忘れてしまい

いそいそと支度を始めた。