私と双子の兄



最悪だ……

折角東条君と一緒に帰れると思ってたのに……

私は、恭夜を睨んだ。

「え…?また俺が悪いの?」

そうだよ。

あんたのせいですよっ!

折角チャンスだったのにー…

私は更に恭夜を睨んだ。

「あー怖い怖い。」

「ふんっ!」

いっつも邪魔ばっかりするんだからっ

「それにしても、杏華って………」

「何よっ」


「拓真の事、好きなのか?」

「…………」

「……おーい?」

「………………」

「きょーか?」

「……はっ!!!そそそそ、そんなわけないでしょっ!バカっ!」

バコッ

「いでっ!!」

「あ、ごめん。」

びっくりして
持ってたカバンで恭夜を殴ってしまった。

「お前、動揺しすぎだろ……。」

鼻を押さえながら言う恭夜。

だって!!!
そんなにストレートに聞かれると
誰だって動揺するでしょ!!!