私と双子の兄



「えぇぇぇぇ!?」

「え……?そんなに嫌だった?」

驚きのあまり叫んでしまった私に
少し悲しい顔をする東条君。

「いやいやとんでもないっ!!!と、東条君こそ……私と帰るの嫌じゃないの…?」

「そんなことないよ、だから一緒に帰ろ?」

「う、うんっ!」

東条君がなんか可愛くて
キュンとしてしまった……

全く話したこと無かったのに
たった一日でこんなにも距離が近づいた。

あぁ
やっぱり今日補習でよかったかも……



………と思ったのも束の間

「よぉ、遅かったな?」

「……なんであんたがここにいるのよ。」


何故か
玄関にアイツが……

………恭夜がいたんだ。