私と双子の兄



嬉しかった………?

顔を上げると
東条君は優しい笑顔で私を見ていた。

「///っ……」

その笑顔にドキドキしてしまって
思わず目を逸らした。

「春川さんのおかげで試合勝ったんだからね。」

「勝ったんだ!!!よかったあ~……」

「あれ?知らなかった?」

「う、うん、ちょっと色々あって…」

あの後、先生のお説教で
それどころじゃなかったんだよね……。

「まぁ、流石に恥ずかしかったんだけどね。」

「うぅ……ごめんなさい……」

私もかなり恥ずかしかったです……。

「でも、ありがとう。」

そう言って
東条君は私の頭を撫でた。


「そうだ、折角だし一緒に帰らない?」

「………え?」

イッショニカエル………?

東条くんと………?