私と双子の兄



その後
私の叫び声は職員室まで聞こえたみたいで
長い長い先生のお説教を聞かされました。

そして課題プリントも倍に増えて
プリントが終わった頃には
もう夕方だった。

「はぁ…やっと終わった……。」

やっと帰れる
と思いながら教室を出ると……

「あ……」

「と、東条君…」

東条君がいた。


「補習終わった?」

「う、うん。」

「そっか、お疲れ」

と言って私のポケットに何か入れる。

「あ、いちごミルク……」

私の大好きな
紙パックのいちごミルク

「さっきのお礼。」

「さっきの………あっ!!!」

さっきの出来事を思いだし
ブンッと
思い切り頭を下げた。

「ごめんなさいっ!!!」

「そ、そんなに頭下げなくてもいいよ?」

「で、でも……」

「嬉しかったよ。」

え………?